石川県七尾市佐味町礒貝旧宅裏山に所在する「佐味今田谷内(さみいまだやち)古墳」の公的な調査およびその後の保存に協力するとともに、古墳周辺の里山環境維持を図ることを主眼に、古墳保存会を設立いたしました。
「佐味今田谷内古墳」は前方後円墳1基(全長30Mで能登地方では中規模の由)ならびに円墳2基で構成されており、専門家によりますと6世紀に造築されたもので七尾湾を起点とした海上交通を担った集団のリーダーが眠っているものとも推定されております。
1500年の長い歴史からよみがえりつつあるこの古墳群について、再び歴史に埋もれさせないよう早期の調査着手を七尾市教育委員会にお願いし、平成25年度から27年度にかけて墳形確認を主体とした調査を実施していただきました。調査結果概要は「発掘調査報告書」、「いしかわを掘る PDF1~4」をご参照ください。
今後は古墳の保存と利用活用を保存会が主体となって推進していきたいと存じます。古をしのび美しい里山を維持することに加え、古墳に眠る先人たちにならって海への関心を高め、海を介して未来を拓いていく心がまえも大切にしたいと思います。
ささやかな組織でスタートいたしましたが、多くの方のご理解をいただき活動に参加いただけるよう願ってやみません。
(注)佐味今田谷内古墳は旧称を藤平谷内古墳と称していましたが平成27年1月改称されました。
代表理事 礒貝英士